1918年ドイツのSchroterらはダイヤモンドに代わる引抜きダイス用材料の開発研究を開始した。従来は溶製タングステンカーバイド(WC)や鉄系金属を溶浸したWCなどが試みられたが、実用に至らなかった。彼らは、WC粉末をあらかじめ用意し、これにコバルト(Co)粉末を加え、混合、プレス後焼結すると低温でも十分に緻密化することを見出した。この合金は、均質で強靱性に富みかつ高硬度であることが分かった。焼結法による製法は新しい発想であり、Schroter特許として知られ、今も実用されている。
粉体粉末冶金用語辞典 より
編者:(社)粉体粉末冶金協会
発行所: 日刊工業新聞
☆
超硬合金の粉体粉末冶金用語辞典 目次へ
☆
超硬合金製品ページへ